シャドバで考える確率の世界 のバックアップ(No.1)


お題 Edit

アグロデッキにおいて、1ターン目にコスト1のカードを使えることは最重要事項である。
「デッキ内に入っている1コスカードの枚数」
と、
「1ターン目にコスト1のカードを使える確率」
の相関を議論せよ。

初期条件 Edit

シャドバのデッキは40枚で構成される。


最初、カードは40枚のうちランダムに 3枚手元に来る。
3枚を確認した後に、希望する枚数を交換できる。
交換されるカードはランダムだが交換元のカードは含まれない(37枚から選ばれる)。
その後、先行なら1枚、後攻なら2枚手札に来て 1ターン目の行動になる。


つまり先行なら4枚、後攻なら5枚のうちにコスト1のカードが1枚でもあれば良い。

計算方法 Edit

「1枚でもある確率」よりも「1枚もない確率」を計算してそれを100%から引いたほうが楽そうです。


1枚もないケースはどういうことか。
最初の3枚に無くて、交換した3枚にもない→40枚のうち6枚に1枚もない
さらに、先行1枚/後攻2枚引いたところにもない→交換した3枚はデッキに戻っているので37枚から1/2枚引いてそこにもない
この掛け合わせですね。


数学確率的に言えばCってやつを使えばいけます。
例えばデッキに1コスが3枚あるとします。
マリガンと、1ターン目のドローに分けます。

マリガン Edit

最初、40枚から6枚選んで1枚も引けないということは
全体パターンは40枚から6枚なので、
40C6=40x39x38x37x36/6x5x4x3x2x1


1コス3枚を引けないということは
パターンは37枚から6枚なので、
37C6=37x36x35x34x33x32/6x5x4x3x2x1


37C6/40C6=42.29%


となります。
つまり3枚入れておけば、マリガンで6割弱1コス引けるということですね。

1ターン目のドロー Edit

1枚も引けていない状態で、ドローでもやっぱり引けないケースを考えます。


先行は37枚の中から1枚引いて、5枚ある1コスを引けないということなので
32/37=86.49%
となりますね。


後攻は37枚の中から2枚引いて、5枚ある1コスを引けないということなので
32C2/37C2=74.47%
となりますね。

結果的な確率 Edit

この2つの掛け合わせをすると、「1枚も引けない確率」になりますので


先攻:42.29%x86.49%=36.57%
後攻:42.29%x74.47%=31.49%


したがって、引ける確率はこの確率を100%から引いて、
先攻:63.43%
後攻:68.51%


となります。
3枚だけでも6割以上引けるってことなんですね。
ま、6割じゃ足りないと思いますが。

エクセルの力を借りて全枚数を計算 Edit

グラフにするとこんな感じになりました。



数値一覧はこちらです。

+  ...
1コス枚数先攻後攻
0枚0.00%0.00%
1枚17.30%19.59%
2枚31.96%35.74%
3枚44.34%48.98%
4枚54.74%59.77%
5枚63.43%68.51%
6枚70.64%75.54%
7枚76.60%81.15%
8枚81.50%85.61%
9枚85.48%89.11%
10枚88.71%91.85%
11枚91.30%93.96%
12枚93.37%95.58%
13枚95.00%96.80%
14枚96.27%97.72%
15枚97.26%98.40%
16枚98.01%98.89%
17枚98.58%99.25%
18枚99.00%99.50%
19枚99.31%99.68%
20枚99.54%99.79%
21枚99.69%99.87%
22枚99.80%99.92%
23枚99.88%99.96%
24枚99.93%99.98%
25枚99.96%99.99%
26枚99.98%99.99%
27枚99.99%100.00%
28枚99.99%100.00%
29枚100.00%100.00%
30枚100.00%100.00%
31枚100.00%100.00%
32枚100.00%100.00%
33枚100.00%100.00%
34枚100.00%100.00%



私はマイルールで最近は12枚入れるようにしてます。
先攻なら93.37%、後攻なら95.58%も引けるということですね。
残りの確率は捨てても良いですかね。
連勝狙ってるわけでもないですので(したくないとは言ってない)


参考になれば幸いです。
ご覧頂きありがとうございました。